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こんにちは、KINTOのアルバルク東京応援担当のブランディングチームのマサカです。アルバルク東京の背番号53番、アレックス・カーク選手にランドクルーザー ZXをKINTO契約していただいています。
何度もアルバルク東京の担当の方に「カーク選手のSNSとかでクルマの楽しさ発信してもらったりできませんかね?」などと、ドヤ顔で相談して困らせていましたが、今回そんな私が、今までのすべての考えや行動を全身全霊で反省した話をお届けします。
21-22シーズン、KINTOはアルバルク東京と子どもが夢をもつことを応援するプロジェクトを立ち上げました。コロナ禍で室内競技のバスケは練習を禁止されることが多かったため、バスケをしたいという気持ちまで抑え込まれ、バスケット選手になりたという夢をもつ機会が奪われたと感じたからです。
子ども達を試合に招待したり、アルバルク東京のアカデミーコーチに直接バスケットを指導してもらう機会を作ったりしましたが、その一環で小学生を対象に、選手に叶えて欲しい夢を募集し、その実現のお手伝いをする「子どもたちを応援!選手が夢を叶えます!by KINTO」キャンペーンも実施しました。
ありがたいことに、たくさんの夢のご応募があったのですが、今回は静岡県にお住まいの鈴木瑛斗くん(9歳)と翔大くん(7歳)の兄弟からの「大好きなアレックス・カーク選手と「1on1」をしたい」という夢を叶えさせていただくことにしました。
鈴木兄弟の夢を叶えたのは5月の惜しくもチャンピオンシップ敗退が決まった翌週の土曜日でした。カーク選手は、左足底腱膜損傷で全治約2〜3週間という怪我を負っていたにもかかわらず、それを周囲に感じさせないほどの笑顔でスターバックスのコーヒーを片手にいつもの練習場に現れました。
身長211cmという大きな身体だとスターバックスのサイズもトールサイズなのねと関心していると、いきなりKINTOの担当者ということでカーク選手に直接ご挨拶することに。舞い上がって「はっ、はじめましてマサカです」と言葉を発するのが精いっぱいでした。
「(あぁ、やってしまった。ここは My name isだろう…)」と瞬時に後悔の波に飲み込まれ口ごもると、カーク選手は、私の目をまっすぐみてにっこりとほほ笑み、挨拶を返してくれました。あまりにも優しいまなざしだったため、心を完全に持っていかれて、正確になんて返してくれたか記憶にありません。
いつもは試合会場でダイナミックな熱いプレイをしているところばかりみてきたので、「なんて優しいまなざしで、しっかり人の目をみて話す人なんだ!」というところに驚き、そして、これからレポートする夢実現の立ち合いで、カーク選手のさらなる魅力を知り、完全に虜になっていったのでした。
当選者の瑛斗くんと、翔大くんは地元のミニバスチームに所属していて週3回の練習をこなすほどのバスケ好き。今シーズンも何回かアルバルク東京の試合を見に来ていて、特に兄の瑛斗くんはカーク選手の大ファンなんだそうです。2人は、夢の1on1をするためにアルバルクの練習場に向かう車内でカーク選手に話したい事、聞きたいこと、やりたいことをあれやこれやと話しながら来たそうですが、実際にカーク選手を前にして緊張気味。最初は言葉につまってしまいました。
そんな2人を前にしたカーク選手は、自分からすっと近づいて友達に接するように優しく声をかけました。練習場にはコート脇に各選手の荷物がおいてあるエリアがあるのですが、そこに2人をつれていき、ここは●●選手の場所!と案内。緊張して言葉がでない兄弟を前にして、スター選手が、片言の単語と身振り手振りで積極的に話しかけていく姿にびっくり。
最初は恥ずかしがっていた兄弟ですが、すぐにカーク選手と打ち解けて、ぽつぽつと会話も生まれてきました。
鈴木兄弟の緊張が少しおちついたところで、全員で改めてきちんと挨拶。そこから、夢実現の1on1をするための1時間が始まりました。通訳として入ったアルバルク東京、アシスタントジェネラルマネージャーの伊藤大司さんが場を仕切ってくださいました。
まずは、いつもアルバルクが取り入れているウォームアップの方法を伝授してもらいました。いろいろな種類のスクワットからはじまり、徐々に身体を伸ばしながら、ジョキング、スキップ、サイドステップ。そこから、つま先や膝を伸ばしながら動き、最後にダッシュ。プロのアップメニューは無駄がまったくありません。
次に、カーク選手が試合前や練習前にかならずやっているルーティンのシューティングフォームの確認の仕方を教えてもらいました。
プロの試合はホーム戦、アウェイ戦と試合ごとに会場が変わります。風景やライトの明るさなど、会場の周りの見え方がちがうので、毎回同じやり方でシューティングフォームを確認することで場の違いに慣れていくようにするのだそうです。
【シューティングフォーム確認方法】
<1.フリースローライン>
① リングに真正面に向く
② 片足だけ線の前に
③ 右足、右手、ボールがまっすぐになるように構える(左ひだりききの場合は左)
④ 手首をまっすぐリリースし、フォロースルーした腕をそのまま残す
⑤ リングにあてずにネット入れる「スイッシュ(ボールがネットに当たる音)」という
<2.フロースローラインから一歩下がって>
上記の動作を両手を添えて行う。
この確認を、何回も何回も繰り繰り返す。
ボールをもって立ち止まるときの基本姿勢であるトリプルスレット。利き手側でボールをもって構えるのだそうです。
その後、レイアップシュート(ドリブルしてゴール下からシュートを入れる)では常にディフェンダーを意識したドリブルをするコツも教えてくれました。
アップが終わり、基本動作のコツを教えてもらったところで、いざ夢の対決に。まずは、フリースローライン上で、6地点をきめて、はじから順番にうっていき先に6か所全部からシュートを入れた人が勝ちという「シューティングアラウンドザワールド」というゲームをしました。(最終地点では2回入れる必要があります。)
カーク選手は、なかなかいれられなくて焦っている弟の翔大くんには、翔大くんの投球ペースに寄り添ってじっくり待ち、あきらめないでチャレンジすることを促し続けました。シュートが入った時は一緒に喜ぶ姿がとっても印象的でした。
順調にシュートを決めていった兄の瑛斗くんの順番のときは、わざと後ろで大きな音でボールをついて邪魔をするようなそぶりでおどけたりしていて、みんなの笑いを誘いました。
場全体が包容力のオーラに包まれたと思ったら、いたずらっ子の表情でみんなを笑顔にしたりと、カークワールド全開!
1on1は、翔大くん、瑛斗くん、カーク選手と順番で対決し、子どもだからと手を抜くことなく、兄弟が楽しんでくれるよう最大限の配慮をした動きで、とても楽しませくれました。
一連の練習で一番印象にのこったことは、兄弟がシュートしたボールが、ゴールに入っても入らなくても、カーク選手はすべての頑張りに手をたたいて!「Good job!」と声をかけていたこと。バスケットをしている様子を外から見守っていると、ついついボールがゴールに入ったか、入らなかったかは気になってしまうのですが、バスケットを一生懸命やるということ、それ自体が「Good job!」という、とても大切なことにハッとさせられました。
最後にカーク選手にいろいろな質問や思いをぶつける時間となりました。この中で印象的だったことは、兄弟からの質問に、すべて真摯に向き合う姿勢でした。動画の中でしっかり相手の目をみて丁寧に答えているカーク選手の姿をぜひみていただければと思います。
Q)背が高くなるにはどうすればよいですか?
A)私はラッキーで、両親共に背が高かったので背が伸びました。自分が大きくなると信じることと普段健康的な生活を送ること。普段栄養のあるものをしっかり食べて、お父さんお母さんから与えられたものを信じながら、毎日を過ごしてください。
Q)ジャンプってどうやって高くとべるようになりますか?
A)私はそんなに高くとべる選手じゃないと思っているけれども、子どものころにおじいちゃんに高く飛べる本というものをもらって、それをみて、エクササイズをやっていました。子どものうちから早くに筋トレをはじめるのはよくないとは思うので、自分の年齢にあったトレーニングをちょっとずつやるのがよいと思います。普段の生活の中でも意識してジャンプと両足着地をしてみてください。これを繰り返すとジャンプ力はあがります。
Q:試合の前の心の整え方はどうしていますか?
A:人にあまり言っていないけれども、試合前はとても緊張しています。緊張感をなくすために、試合の3~4時間前には会場にきて、シューティングフォーム確認といった、いつものルーティンワークをこなすことで緊張がなくなってリラックスして自信をもって試合に挑むことができます。
Q:バスケットはどうやったらうまくなりますか?
A:コーチや両親や、先生の言うことをしっかり聞いて言われたことをやることが大切。次に大切なことは練習を繰り返すこと。はじめは、上手くいかないこともあるけれども、繰り返すことでうまくいくようになります。
そして、バスケットが本当に大好きなのでNBAのプレーオフも1試合も見逃したことがないくらい毎試合テレビ観戦しています。例えば、デリック・ローズみたいになりたいとか、田中大貴みたいになりたいといった、自分のなりたい選手をみつけて真似をしながら練習することが成長につながります。
Q:僕はNBA選手になりたいのですが、どうやったらなれますか?
A:大切なことは繰り返し練習することだけど、1回の練習、1本のドリブル、1本のシュートと1つ1つしっかり上達するように意識すること。最終ゴールがNBA選手になるならば、市で1番うまい選手になる、県で1番うまい選手になる、日本で1番うまい選手になるという1歩1歩小さな目標をたてて叶えていってください。
私も昔は、NBAにいけると思っていなかったけれども、1歩1歩やってNBAに行きました。なので自分を信じてやり続けください。
カーク選手から瑛斗くん翔大くん兄弟に、いつも履いているバスケットシューズをその場でサインを入れてプレゼント。大好きなカーク選手が履いていたバスケットシューズということで、喜びのあまりおもわず歓声をあげた二人。そのあと、手渡されたシューズのあまりの大きさに言葉を失っていました。
瑛斗くん翔大くん兄弟からは、手作りの感謝の色紙をカーク選手にプレゼント。一所懸命英語で書いたそうです。
瑛斗くん翔大くん兄弟には、未来のバスケットボール選手として、これからもどんどん羽ばたいていってもらいたいですね。
最後に・・・
この夢を叶えるキャンペーンの夢の1on1の実現に立ち会い、KINTO担当者としても、アルバルク東京ファンとしても、カーク選手の一挙一動に完全に心奪われてしまいました。そして、今、KINTOが今やるべきことはカーク選手の魅力をたくさんの人たちに伝えることであり、しっかり伝えることができれば、最後に一言「こんな素敵なカーク選手にKINTOでクルマを契約していただいています」と添えるだけで、それで充分なんだと気づいたのでした。
カーク選手いつもありがとうございます。これからもカーク選手の幸せと、ご活躍を心よりお祈りしています。
ダイジェスト動画(1分58秒)