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2023.11.15 08:00

刺激も癒しも 富士モータースポーツフォレストを、まるっと楽しんでみた!

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刺激も癒しも 富士モータースポーツフォレストを、まるっと楽しんでみた!
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「富士モータースポーツフォレスト」をご存じですか?富士山の裾野、静岡県駿東郡小山町の広大なエリアで、モータースポーツの聖地「富士スピードウェイ」を中心にクルマ愛が集い育つ場所として現在開発が進められています。
 
4年後の2027年に全線開通予定の新東名高速道路の新秦野IC~新御殿場IC間に誕生予定の小山パーキングエリアのスマートインターをおりたら目の前。今、もっとも注目されている事業の一つです。

開発途中であることがわかる環状交差点(ラウンドアバウト)の看板

開発途中であることがわかる環状交差点(ラウンドアバウト)の看板

看板に寄ると「新東名」の文字がうっすら

看板に寄ると「新東名」の文字がうっすら

そこで今回は、そんなクルマが大好きな人達のための場所だと思っていた「富士モータースポーツフォレスト」で、KINTOで働くモータースポーツ初心者のマサカが1日満喫しまくった話をレポートいたします。

①「富士モータースポーツフォレスト」には何があるの?

 モータースポーツというと、どんなイメージをお持ちでしょうか?私、マサカにとっては深夜の地上波で延々と中継されていた記憶と、海外の選手が表彰台の上でシャンパンをかけ合っているイメージ。クルマは日常の移動手段だと思っていた私にとって、クルマで競い合う世界はとても遠いもののように感じていました。
 

富士スピードウェイの表彰台

富士スピードウェイの表彰台

 「富士モータースポーツフォレスト」はモータースポーツに関する様々な施設があります。
 
まずは、大人から子供までモータースポーツの世界にいざなってくれる「ウェルカムセンター」。運転の楽しさを学べるトヨタ交通安全センター「モビリタ」。クルマを鍛え進化させたモータースポーツの歴史をたどる「富士モータースポーツミュージアム」。モータースポーツとホスピタリティーの融合をコンセプトとしたハイアットグループが運営する「富士スピードウェイホテル」。「ルーキーレーシング」や「シェイドレーシング」といったレーシングチームの巨大なガレージ。
 
今回はその中で、「富士モータースポーツフォレストウェルカムセンター」、「ルーキーレーシング」、「富士スピードウェイ」、「富士スピードウェイホテル」、「富士モータースポーツミュージアム」に行ってきました。

②モータースポーツの世界にようこそ!「ウェルカムセンター」

ウェルカムセンター(左側)、ルーキーレーシングガレージ(右側)

ウェルカムセンター(左側)、ルーキーレーシングガレージ(右側)

富士スピードウェイの西ゲートのすぐ横にあるウェルカムセンターは、富士モータースポーツフォレストの玄関口。展示スペースと2階で隣棟にあるルーキーレーシングガレージとつながっています。
 
ウェルカムの意味は、この地にようこそ!という意味と、モータースポーツの世界にようこそ!という2つの意味をもっているのだとか。いきなりの落書き風デザインでほっこり。

モータースポーツの世界にようこそ

モータースポーツの世界にようこそ

いざモータースポーツの世界へ!ウェルカムセンターの扉を開けると、ルーキーレーシングオーナー豊田章男(モリゾウ選手)氏の挑戦の歴史が展示されていました。
 
トヨタでは誰からも応援されず、2007年に1人のドライバーとして初めてレースに挑んだ場所ドイツの落書きで有名なニュルブルクリンクのコースをイメージした展示。アスファルトに各国の言葉でようこそ!という意味の言葉が書かれています。
 
モリゾウ選手はレースの世界で鍛えられた経験が”もっといいクルマ”づくりとしてクルマの開発に活かされているエピソードの紹介を聞き、遠いと思っていたモータースポーツの世界が実は身近なクルマにもつながっているという事を学ぶ。

2022年スーパー耐久レースに参戦したGR Corollaは水素を燃料として走るクルマ

2022年スーパー耐久レースに参戦したGR Corollaは水素を燃料として走るクルマ

日本では2050年に達成することを目標としているカーボンニュートラルも、モータースポーツを絡めつつ楽しんで実現を目指そうよ、という取り組みの展示。再生可能な水素エネルギーをクルマの燃料としてどのように取り込むかという展示は大変興味深く、クルマの開発は地球環境にも大きく影響しているんだなぁとこれまた新しい学びがありました。

③モータースポーツにかかわる人に会える「ルーキーレーシング」

富士スピードウェイウェルカムセンターから2階の廊下を渡って別棟となるルーキーレーシングのガレージへ。

 

ルーキーレーシングは、モータースポーツを通じてクルマを鍛えるとともに、ドライバーやメカニックなどのレースにかかわる人をも鍛え、クルマ業界の発展につながる活動に取り組んでいます。

見学にきたファンの人たちがここで働きたいと思ってもらえるように、2022年にオープンした新ガレージはスタイリッシュなデザインの内装。そして、清潔を保つために白い床にして、工具もすべて収納できるように設計されていました。

取材に伺った日は、5台のレーシングカー(マシン)が目の前で整備されていて、メカニックの人たちがきびきびと作業している様子を見学することができました。その姿がとてもかっこよくておもわず見とれてしまうほど。日によって整備をしているマシンが違うそうなので、何回訪れても新しい出会いが待っています。

Super GT 2023に参戦中のENEOS X PRIME GR SupraにはKINTOのロゴが!

Super GT 2023に参戦中のENEOS X PRIME GR SupraにはKINTOのロゴが!

ルーキーレーシングで働く人のインタビューは「ルーキーレーシング」のガレージで夢の仕事メカニックにモータースポーツの魅力を聞いてきた!をお読みください。
 
ウェルカムセンターとルーキーレーシングの見学が終わると、サーキットを実際に走るクルマの姿が見たくなりました。

ウェルカムセンター・ルーキーレーシングガレージは 富士スピードウェイのサーキットの横にあります!

ウェルカムセンター・ルーキーレーシングガレージは 富士スピードウェイのサーキットの横にあります!

④4,563mの広大なサーキットを走る!「富士スピードウェイ」

富士スピードウェイ 西ゲート前

富士スピードウェイ 西ゲート前

ウェルカムセンターの隣、富士スピードウェイの西ゲートを入場するとサーキットの敷地内に入ります。サーキット1周の距離が4,563mという広大な土地。あまりにも広大な敷地にびっくりしました。ぜひ歩いて移動は考えず、クルマやバイクなどでの入場がおすすめです。

富士スピードウェイは1966年に国際規格の常設レースコースとしてオープンしました。そろそろ誕生60周年を迎える歴史あるサーキット場です。欧米のトップカテゴリーのレーシングカーと競い合うようになり、日本の自動車産業の発展を支えた、特別な場所なのです。

2万2千人が収容できるグランドスタンドからの眺め

2万2千人が収容できるグランドスタンドからの眺め

レースがある日が楽しいのはもちろんのこと、レースがない日でも、スポーツ走行、体験走行、カート体験、ドライビングレッスン、場内見学ツアーなど様々な体験をすることができます。事前にその日に何が行われているかをWEBでチェックしてみてください。
 
「体験は怖いからまずは見学をしたい」という方はゲートで入場料金さえ払えば、観客席であるグランドスタンドの出入りは自由です。私はあまりの爆音と、見たことのないクルマがビュンビュン走り抜けるのをびっくりして、しばし言葉を失ってしまいました。
 
隣の人と会話をするにも声を張り上げないといけない世界は新鮮で、観客席から走るクルマを眺めているだけでも充分楽しかったです。今回は、場内見学させてもらいレースの舞台裏をちらっと見せてもらいました。

16台のモニターでコースの監視をしている管制室

16台のモニターでコースの監視をしている管制室

TV中継が行われるピットビルA

TV中継が行われるピットビルA

取材した日は、クルマ部品のメーカーの人が走行テストをしていました。新しい部品をつけて走行をするクルマを真剣なまなざしで見守る人達をみて、この人たちがクルマ技術の開発を支えているんだなぁと感動。
 
富士スピードウェイでサーキットを走るいろいろなクルマに出会ったら、今まではクルマなんて走ればよいと思っていた私でも、クルマの構造や違い、種類について興味がわいてくるのでした。

⑤「富士モータースポーツミュージアム」で約40台のレーシングカーに圧倒される

レーシングカーそのものの歴史について興味がわいたらぜひ訪れてもらいたいのが、富士スピードウェイホテルの1~2階にある「富士モータースポーツミュージアム」。ホテルの中にちょっとある、イメージブースかな?と思ったら大間違い。かなりの見ごたえがあり、レーシングカーが好きな人はこれだけを目的にきてもよいと思えるほどの立派な展示。

世界初のモータースポーツ優勝の パンァー・エ・ルバッソール Type B2

世界初のモータースポーツ優勝の パンァー・エ・ルバッソール Type B2

1894年に初めてのフランスで、パリ・ルーアン間レースが始まってからの約130年のモータースポーツの歴史を、国やメーカーを超えた約40台のレーシングカーの展示で紹介しています。しっかりと見て回ろうと思ったら1時間では足りません。
 
展示の中で、一番印象に残ったのは豊田喜一郎氏の「オートレースと国産自動車の発展はクルマの両輪の如く一方のみが進むことはできない」という言葉です。

トヨペットレーサー(レプリカ)

トヨペットレーサー(レプリカ)

時代によって大きく進化していくクルマの展示は、多くの人がクルマの進化を夢見て日夜開発に取り組んだ証でもありました。ウェルカムセンターに展示されていた新燃料の取り組み、ルーキーレーシングのガレージでみたマシンにひたむきに向き合うメカニック、富士スピードウェイでみた走行テスト。このクルマに熱い想いを持った人たちがいつの時代にもいたのですね。

ダットサン210型

ダットサン210型

モータースポーツが初心者すぎて何を見てよいのかわからないという方は、11:00と15:00からはじまる45分のガイドツアーの参加をおすすめします。わかりやすくモータースポーツの歴史を紹介してくれるはずです。

ミュージアム3階のショップ&カフェ「Fan Terrace」から 富士スピードウェイが見渡せます

ミュージアム3階のショップ&カフェ「Fan Terrace」から 富士スピードウェイが見渡せます

⑥日帰り入浴も可能な温泉とアフタヌーンティーで癒される「富士スピードウェイホテル」

富士スピードウェイホテルのエントランス

富士スピードウェイホテルのエントランス

モータースポーツとクルマの進化に胸が熱くなったあと、おすすめしたいのはホテルでの癒しの時間です。
 
富士モータースポーツミュージアムが入っている富士スピードウェイホテルは、モータースポーツとホスピタリティーの融合をコンセプトとした唯一無二の価値を提供する、ハイアットグループのアンバウンド コレクション by Hyattブランド、日本の第一号ホテルです。

富士スピードウェイホテルのフロントレセプション

富士スピードウェイホテルのフロントレセプション

120室ある客室のうち東側の客室が富士スピードウェイのレースコースの1/3(ダンロップコーナーからゴールまで)が見渡せるサーキットビュー。早朝には山間からぽっかりと昇る朝日を拝むこともできます。西側の客室は富士山ビューで、晴れていれば広大な森と富士山が目の前に。ホテル内の装飾もすべてモータースポーツやクルマに関するものばかり。その一つ一つに、想いやストーリーが込められていました。
 

モータースポーツの専門用語とモータースポーツカーのパーツが組み合わさった 「MONOLITHIC」

モータースポーツの専門用語とモータースポーツカーのパーツが組み合わさった 「MONOLITHIC」

レーシングカーのオブジェ 「Waffle Car Objects」

レーシングカーのオブジェ 「Waffle Car Objects」

ホテルの宿泊記「静と動の共存を味わう富士スピードウェイホテル宿泊記」はこちらからお読みください。
 
ホテル内にある地下1500mから湧き出た「富士大御神温泉」は、事前予約をすれば日帰りでも利用可能。ホテル建設の際に新たに湧き出た温泉で、美肌の湯として有名な湯河原温泉と同じ硫酸塩泉だそうです。入ってみたらわかるのですが、お湯のサラサラ感がすごい!あまりにもサラサラなのでお風呂の水を指ですーっとかき混ぜたら美しい波紋となり水面がキラキラと輝きました。男風呂にはドライサウナと水風呂、女風呂にはスチームサウナがあります。
 

ウェルネス棟

ウェルネス棟

お風呂上りには、朝霧高原の牛乳や静岡茶が自由に飲めます

お風呂上りには、朝霧高原の牛乳や静岡茶が自由に飲めます

 お風呂ですっきりしたら、ホテル3階にあるTROFEO Loungeで季節の果物とクルマにインスピレーションを受けたアフタヌーンティー(要事前予約)がおすすめです。

TROFEO Loungeでは天気がよいと富士山が目の前

TROFEO Loungeでは天気がよいと富士山が目の前

私たちが訪れたときは(23年9月末)、1967年に富士スピードウェイで開催された日本初の24時間レースで優勝した TOYOTA 2000GTというスポーツカーのボディーカラーである白地に赤のストライプから着想を得て作られた「Peach Afternoon Tea Inspired by TOYOTA
2000GT」をいただくことができました。このアフタヌーンティーは季節によってコンセプトが変わるそうです。
 
あまりにも夢のような時間だったので、ここからは写真中心にお送りいたします。

食前酒として、桃とベリーのノンアルコールカクテル

食前酒として、桃とベリーのノンアルコールカクテル

スコーン(プレーン・レーズン)をクロテッドクリームと静岡県産のジャムで

スコーン(プレーン・レーズン)をクロテッドクリームと静岡県産のジャムで

<SWEETS>

<SWEETS>

手前右:白桃と赤桃のムースルバーブと静岡県産イチゴジャム、中央手前:ピーチティー風味のチョコレートバー、左端:フレッシュピーチとバニラのフィナンシェ静岡県産白桃ジャム、中央奥:ロゼシャンパンと白桃コンポートのゼリー

<SAVORY>

<SAVORY>

右端:クロックムッシュ、中央手前:ふじのくにポークミニバーガー、左端:金太郎サーモンのリエット、左奥:とうもろこしのスープ

 アフタヌーンティーといえばお茶を飲むためのもの。シトラス系のブレンド茶「富士山ブレンド」や、フルーツ(クランベリー)系のブレンド茶「モータースポーツブレンド」など、ここならではのお茶が飲み放題。自分の胃袋に限界があることをここまで恨んだことはないほど、どれもこれも大変美味でした。

絶対に食べておきたい 富士スピードウェイホテルのアフタヌーンティー

絶対に食べておきたい 富士スピードウェイホテルのアフタヌーンティー

⑥最後に…

訪れるまでは、モータースポーツをよく知らなかったため楽しめるのか正直不安だったのですが、実際に爆音で走り抜けるスポーツカーに圧倒させられ、「モータースポーツの歴史=クルマの開発の歴史」ということを知ると、そこにかかわる人達の想いや技術に興味がわいてきました。そして、これから発展していくクルマの未来が楽しみにもなります。
 
モータースポーツだけでなく温泉やスイーツも楽しめるので、この富士モータースポーツフォレストには、モータースポーツが好きな人はもとより、もともとモータースポーツに興味がなかった人にもおすすめしたいです。刺激と癒しが揃った富士モータースポーツフォレストにぜひ遊びに行ってみてください。

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