プレスリリース
株式会社KINTO(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社⻑:小寺 信也)は、現在クルマを保有しており、かつ環境問題に関心があると回答した方550名を対象に、昨年に引き続き「電気自動車(BEV)への関心度調査2023」を実施しましたので、お知らせいたします。
※BEV:Battery Electric Vehicle(電気自動車)
■サマリー
■「電気自動車(BEV)への関心度調査2023<定点調査>」概要
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2023年11月15日〜同年11月24日
有効回答:現在クルマを保有しており、かつ環境問題に関心があると回答した方550名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。
現在クルマを保有しており、かつ環境問題に関心がある方に、現在保有しているクルマの種類を質問したところ、「ガソリン車」が64.2%、「ハイブリッド自動車(HEV)」が38.7%、「電気自動車(BEV)」が11.8%という回答となりました。
クルマを買い換えるとしたら、次は何を選びたいかを質問したところ、「ハイブリッド自動車(HEV)」が56.7%、「ガソリン車」が41.3%、「電気自動車(BEV)」が34.4%という回答となりました。昨年と大きくトレンドは変わらず、依然HEVの人気がうかがえます。
Q2で「電気自動車」と回答した方に、その理由を尋ねたところ、「排気ガスなく環境に優しいから」が54.5%、「走行コストが安いから」が43.9%、「世界的な風潮だから」が42.9%という回答がトップ3となりました。さらに昨対比で伸びている項目に注目すると、「世界的な風潮だから」42.9%(+8.5%)、「補助金を受けられるから」34.4%(+5.2%)、「身の回りに充電スポットが整備されているから」13.2%(+4.3%)といったトレンドが読み取れます。
Q2で「電気自動車」と回答した方に、電気自動車への買い替えタイミングを質問したところ、「1年~3年未満」が最多の24.9%、3年以内を合計すると41.8%(昨対比+6.4%)という回答となりました。
Q2で「電気自動車」と回答した方に、興味のあるボディタイプを質問したところ、「コンパクトカー」が48.7%、「SUV」が40.7%、「軽EV」が39.7%という回答となりました。街乗りに便利な軽・コンパクトタイプが電気自動車の人気の中心だと言えそうです。
Q2で「電気自動車」と回答した方に、興味のある車名を伺ったところ、ベスト5は、「日産 サクラ(SAKURA)」」が33.9%、「日産 リーフ(LEAF)」」が32.8%、「日産 アリア(ARIYA)」」が26.5%、「トヨタ bZ4X」が24.9%、「レクサス RZ」が19.6%となりました。
Q2で「電気自動車」以外を回答した方に、電気自動車を選ばない理由を質問したところ、「車両価格が高額」が48.6%、「フル充電で走れる距離(航続距離)が短いから」が41.7%、「外出先で充電できる場所が少ない」が39.3%という回答となりました。全体的にポイントが昨年より緩和されている傾向にありますが、「自宅に充電できる場所がない」が5.2ポイント増の36.3%と大きく伸びている点が特徴です。
電気自動車に期待することを質問したところ、「車体価格を下げてほしい」が69.6%、「フル充電で走れる距離(航続距離)を伸ばしてほしい」が52.5%、「外出先でも充電できる環境を増やしてほしい」が48.5%という回答となりました。
現在お住まいのご自宅近辺に、電気自動車(BEV)の充電ステーションがあるか質問したところ、「十分にある」が9.6%、「ややある」が28.9%という回答となりました。自宅周辺へのBEV充電ステーションの普及は約4割と、まだ十分には整っているといえない状況だとわかります。
日本政府は2050年までにカーボンニュートラルの実現を目指すことを宣言し、その取り組みの一つとして、2035年までに乗用車新車販売で電動車100%を実現できるよう、包括的な措置を講じるとしています。この取り組みに対してどのように受け止めていますか、と質問したところ、「ポジティブ」が16.4%、「どちらかというとポジティブ」が38.5%、「どちらかというとネガティブ」が14.7%、「ネガティブ」が12.2%という回答となりました。
Q10で「ポジティブ」「どちらかというとポジティブ」と回答した方に、「ガソリン車の新車販売禁止(電動車100%の実現)」に対して、ポジティブに受け止めている理由を聞いたところ、「未来のテクノロジーである電動車に期待しているから」が57.0%、「環境問題の解決につながると思うから」が46.4%、「環境に配慮した車の種類が増えると思うから」が40.1%という回答となりました。
<自由回答・一部抜粋>
・34歳:ガソリンの消費抑制。
・37歳:電気自動車が乗りやすくなる環境ができそうだから。
・51歳:カーボンニュートラル。
・57歳:何かしらの施策無しには、実現は困難だから。
・62歳:時代の流れです。
・47歳:クリーンエネルギーに転換出来そうなので。
・49歳:新車価格が下がると思うから。
Q10で「ネガティブ」「どちらかというとネガティブ」と回答した方に、「ガソリン車の新車販売禁止(電動車100%の実現)」に対して、ネガティブに受け止めている理由を聞いたところ、「充電に時間がかかるから」が47.3%、「バッテリー劣化による定期的な出費が増えると思うから」が45.9%、「車体価格が高騰すると思うから」が39.2%という回答となりました。
<自由回答・一部抜粋>
・29歳:電気代が上がってしまいそう。
・37歳:メンテナンスに値段がかかりそう。
・50歳:電力供給の逼迫。
・58歳:電気自動車の方が環境負荷が高いと思うから。
・58歳:耐久性が不安。
・61歳:電気ステーションの数が圧倒的に足りないと思うからです。
・61歳:災害時に充電ができない。
■まとめ
今回は、現在クルマを保有しており、かつ環境問題に関心があると回答した方550名を対象に、電気自動車(EV)への関心度調査2023<定点調査>を実施しました。
まず、電気自動車(BEV)の保有率は11.8%で昨年より3.6ポイント増加、ハイブリッド車(HEV)は38.7%で1.4ポイント増加したのに対し、ガソリン車は64.2%で5.1ポイント減少しました。34.4%が、次に買い替えるとしたら「電気自動車(BEV)」を選択したいと回答していますが、その理由については、昨年と変わらず「排気ガスなく環境に優しいから」(54.5%)が最多となっています。また、次に買い替えるとしたら「ハイブリッド車(HEV)」が56.7%で1位となり、依然としてHEVの人気も高いことがわかりました。
電気自動車を検討している人のうち、41.8%が買い替え時期を「3年以内」と想定しており、人気のボディタイプはコンパクトカー(48.7%)、車名は「日産 サクラ(SAKURA)」(33.9%)、「日産 リーフ(LEAF)」(32.8%)などが人気であることが分かりました。さらに、電気自動車に期待することとして、約7割から「車体価格を下げてほしい」の声が挙がっています。最後に、日本政府が推進している「2035年までに乗用車新車販売で電動車100%実現」の取り組みに対する印象を聞いたところ、54.9%が「ポジティブ」、26.9%が「ネガティブ」に受け止めているようです。
本調査では毎年、自動車を保有しており、かつ環境問題に関心がある方に限って調査を実施していますが、その中では電気自動車の保有率が年々上昇している一方で、検討層は前年と横ばいの傾向。ただし検討している人の保有意向度は高まっている実態が明らかになりました。また、ハイブリッド車の人気が高く、電動車100%実現の取り組みをポジティブにとらえる人も多いことから、ガソリン車から電気自動車への移行は今後も徐々に進んでいくのではないでしょうか。
<本調査の利用条件>
1. 情報の出典元として「株式会社KINTO」の名前を明記してください。
2. ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
URL:https://kinto-jp.com/
231215_リサーチリリース_株式会社KINTO_BEV関心度調査2023_一般.pdf
ダウンロード