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2024.02.08 04:30

完全自動運転の実現、各世代の期待はどのくらい?使いたいシーンや車内に欲しい設備・装備が明らかに

完全自動運転車で検討したい保有方法は、各世代で「現金一括購入」がトップ、シニア・40~60代は「サブスク」が2位

プレスリリース

完全自動運転の実現、各世代の期待はどのくらい?使いたいシーンや車内に欲しい設備・装備が明らかに
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株式会社KINTO(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社⻑:小寺 信也)は、運転免許を保有する、20~30代男女221名、40~60代の男女221名、70代以上の男女221名、合計663名を対象に、「完全自動運転」に関する世代別比較調査を実施しましたので、お知らせいたします。

※完全自動運転とは「全ての運転操作を自動化した状態」と定義しています

■サマリー

サマリ

■「完全自動運転」に関する世代別比較調査 概要

調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2024年1月18日〜同年1月20日
有効回答:運転免許を保有する、20~30代男女221名、40~60代の男女221名、70代以上(以降シニア)の男女221名、合計663名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。

Q1. 完全自動運転への期待、世代間のギャップは少なく約5割が期待する結果に

「完全自動運転」の実現に期待しているかを質問したところ、シニアは「非常に期待している」が21.7%、「やや期待している」が34.8%、40~60代は「非常に期待している」が19.4%、「やや期待している」が31.7%、20~30代は「非常に期待している」が23.1%、「やや期待している」が33.0%という回答となりました。世代間で大差はなく半数の方が完全自動運転の実現に期待をしていることがわかりました。

Q1. 完全自動運転への期待、世代間のギャップは少なく約5割が期待する結果に

Q2. 完全自動運転へ期待している理由、全世代共通のトップ3は「自身の移動が楽・便利」「高齢社会の移動支援」「交通事故の削減・安全性の向上」

Q1で「非常に期待している」「やや期待している」と回答した方に、「完全自動運転」の実現に期待している理由を質問したところ、「自身の移動が楽・便利になるから」(シニアが83.2%、40~60代が66.4%、20~30代が57.3%)、「高齢社会の移動支援につながるから」(シニアが70.4%、40~60代が66.4%、20~30代が50.0%)、「交通事故の削減・安全性の向上につながるから」(シニアが65.6%、40~60代が54.0%、20~30代が44.4%)がトップ3の回答となりました。

Q2. 完全自動運転へ期待している理由、全世代共通のトップ3は「自身の移動が楽・便利」「高齢社会の移動支援」「交通事故の削減・安全性の向上」

ここで「自身のライフスタイルの自由度が上がるから」と回答した方に、「完全自動運転」の実現によってどのようにライフスタイルが変わると思いますか」と尋ねたところ、各世代から様々な回答を得ることができました。 

<自由回答・一部抜粋>
<シニア(n=37)>
・76歳:高齢化に伴う技量低下の一助。
・76歳:自家用車での移動中でも考え事ができそう。
・86歳:免許返納者の活動範囲が広がり、老人の知恵と経験と現代のデジタルデータを混ぜて面白い社会が期待できる。
・76歳:完全自動運転で、行動の自由が確立できるから。
・73歳:自分で運転できなくても好きな所に行ける。
・81歳:高齢者の移動が楽になる。
・73歳:身体障害でもあちこち移動ができる。
・70歳:身体が不便になっても安全運転判断出来るなら活用出来るから。
・74歳:田舎での生活には車が不可欠になるが、完全自動運転になれば高齢でも安全な移動が可能になると思える。 

<40~60代(n=18)>
・61歳:家族で移動する時に会話を楽しんだり同じ風景を見て楽しめそうだから
・64歳:運転に関わる全てのストレスが解放され、他の方向に注意力を回すことができ、あらゆる面で生産性が向上することを期待している。
・42歳:自由時間が出来るから
・61歳:高齢まで安全に移動が可能になり旅行に行きやすくなる。 

<20~30代(n=25)>
・32歳:移動時間を有効に使える。
・36歳:行動範囲が広くなる。
・36歳:旅行含めて柔軟に計画が立てられると思う。
・23歳:完全自動運転なら移動中を隙間時間に使えて効率がよくなるから。
・31歳:運転手の負担が減り、家族内での喧嘩や気遣いの負担も減るから。
・35歳:自動車に乗ってる間に仕事や仮眠が摂れる。

Q3. 完全自動運転の実現に期待していない理由、どの世代も「システムの誤作動やエラーが怖い」が最多

Q1で「あまり期待していない」「全く期待していない」と回答した方に、「完全自動運転」の実現に期待していない理由を質問したところ、「システムの誤作動やエラーが怖いから」(シニアが75.3%、40~60代が67.4%、20~30代が64.9%)、「事故が起きた際の責任の所在が分からないから」(シニアが61.3%、40~60代が53.5%、20~30代が46.8%)、「交通安全の意識や知識の低下になるから」(シニアが31.2%、40~60代が36.0%、20~30代が31.2%)という回答がトップ3となりました。

Q3. 完全自動運転の実現に期待していない理由、どの世代も「システムの誤作動やエラーが怖い」が最多

Q4. 完全自動運転の車内の過ごし方1位は、20~30代「飲食を行いたい」、シニアと40~60代「車内から見える景色を楽しみたい」

完全自動運転が実現したら、車内でどのように過ごしたいと考えるのでしょうか。シニアは「車内から見える景色を楽しみたい」が54.3%、「ゆっくり過ごしたい」が34.8%、「仮眠・睡眠を取りたい」が24.0%、40~60代は「車内から見える景色を楽しみたい」が42.5%、「ゆっくり過ごしたい」が35.7%、「仮眠・睡眠を取りたい」が27.1%、20~30代は「飲食を行いたい」が37.6%、「車内から見える景色を楽しみたい」が34.4%、「ゆっくり過ごしたい」が29.4%という回答となりました。

Q4. 完全自動運転の車内の過ごし方1位は、20~30代「飲食を行いたい」、シニアと40~60代「車内から見える景色を楽しみたい」

Q5. 完全自動運転が実現したら車内に欲しい設備・装備、シニアと40~60代は「通信環境(Wi-Fiなど)」、20~30代は「テレビ/モニター」

続いて、完全自動運転が実現したら車内に欲しい設備・装備を聞きました。シニアは「通信環境(Wi-Fiなど)」が56.5%、「テレビ/モニター」が50.6%、「パソコン」が46.4%、40~60代は「通信環境(Wi-Fiなど)」が52.5%、「テレビ/モニター」が49.2%、「パソコン」が41.3%、20~30代は「テレビ/モニター」が47.7%、「通信環境(Wi-Fiなど)」が38.6%、「パソコン」が35.0%という回答となりました。

Q5. 完全自動運転が実現したら車内に欲しい設備・装備、シニアと40~60代は「通信環境(Wi-Fiなど)」、20~30代は「テレビ/モニター」

Q6. 完全自動運転を使いたいシーン、「自身の旅行やお出かけ」が各世代共通して高い結果に

完全自動運転が実現したら、どのようなシーンで使いたいかを質問しました。シニアは「自身の旅行やお出かけ」が70.2%、「日常の買い物や用事」が58.9%、「家族・友人などとの旅行やお出かけ」が48.8%、40~60代は「自身の旅行やお出かけ」が60.9%、「家族・友人などとの旅行やお出かけ」が48.0%、「ドライブ」が44.1%、20~30代は「自身の旅行やお出かけ」が51.3%、「家族・友人などとの旅行やお出かけ」が49.7%、「ドライブ」が45.2%という回答となりました。

Q6. 完全自動運転を使いたいシーン、「自身の旅行やお出かけ」が各世代共通して高い結果に

Q7. 完全自動運転の車の保有方法、各世代で「現金一括購入」がトップ、シニア・40~60代は「サブスク」が2位

完全自動運転の車が日本で実現した際、どのように所有または利用したいか、と質問しました。シニアは「現金一括購入で所有したい」が42.9%、「サブスクリプションサービスで利用したい」が21.4%、40~60代は「現金一括購入で所有したい」が39.7%、「サブスクリプションサービスで利用したい」が19.6%、20~30代は、「現金一括購入で所有したい」が32.0%、「マイカーローンで所有したい」が23.9%という回答となりました。

Q7. 完全自動運転の車の保有方法、各世代で「現金一括購入」がトップ、シニア・40~60代は「サブスク」が2位

また、今後検討したい自家用車の保有形式と、完全自動運転の車の保有形式を世代別でそれぞれ比較すると、各世代に共通して完全自動運転車で「カ―リース」「サブスクリプションサービス」の検討度が上がる結果となりました(※)。技術の進歩により車の性能が高度化すると、所有より利用形式を検討する人が多くなることがうかがえます。

▼シニア

 

今後検討したい
自家用車の保有形式

Q7. 完全自動運転車で
検討したい保有形式

現金一括購入

71.8%

42.9%

-28.9%

残価設定ローン

10.9%

7.1%

-3.8%

マイカーローン

9.2%

4.2%

-5.0%

カーリース

7.5%

12.5%

5.0%

サブスクリプションサービス

5.7%

21.4%

15.7%

▼40~60代

今後検討したい
自家用車の保有形式

Q7. 完全自動運転車で
検討したい保有形式

現金一括購入

62.3%

39.7%

-22.6%

残価設定ローン

19.5%

13.4%

-6.1%

マイカーローン

17.6%

11.2%

-6.4%

カーリース

10.7%

11.2%

0.5%

サブスクリプションサービス

10.7%

19.6%

8.9%

▼20~30代

 

今後検討したい
自家用車の保有形式

Q7. 完全自動運転車で
検討したい保有形式

現金一括購入

51.8%

32.0%

-19.8%

残価設定ローン

29.9%

22.8%

-7.1%

マイカーローン

26.2%

23.9%

-2.3%

カーリース

12.8%

16.8%

4.0%

サブスクリプションサービス

10.4%

12.7%

2.3%

(※)Q7-図1 保有形式の世代比較

Q8. 完全自動運転の車を1日利用するにあたり支払っても良い利用料、シニアより20~30代のほうが価格が高く、「価値を感じている」結果に

Q7で「カーシェアリング」「レンタカー」「自動車のライドシェア」で利用したいと回答した方に、完全自動運転の車を利用するに当たって、1日の利用ごとにどれくらいの利用料であれば支払っても良いかと質問したところ、シニアは「1万円未満」が57.9%、「1~2万円未満」が26.3%、40~60代は「1万円未満」が45.5%、「1~2万円未満」が22.7%、20~30代は「1万円未満」が35.4%、「1~2万円未満」が19.4%という回答となりました。また、3万円以上と回答したのは唯一20~30代のみであり、シニアより若年世代のほうが完全自動運転車のスポットでの利用に価値を感じているといえそうです。

Q8. 完全自動運転の車を1日利用するにあたり支払っても良い利用料、シニアより20~30代のほうが価格が高く、「価値を感じている」結果に

■まとめ

今回は、運転免許を保有する、20~30代男女221名、40~60代の男女221名、70代以上(シニア)の男女221名、合計663名を対象に、「完全自動運転」に関する世代別比較調査を実施しました。

まず、完全自動運転の実現への期待は、世代間のギャップは少なく各世代で約5割の人が期待を示し、「自身の移動が楽・便利になる」や「高齢社会の移動支援」が上位理由として挙がりました。一方で、「完全自動運転」の実現に期待していない理由としては、どの世代も「システムの誤作動やエラーが怖い」を挙げています。完全自動運転が実現した場合、20~30代は「飲食を行いたい」、シニアと40~60代は「車内から見える景色を楽しみたい」が最多の回答に。また、車内に欲しい設備・装備は、シニアと40~60代は「通信環境(Wi-Fiなど)」、20~30代は「テレビ/モニター」が多い結果となりました。完全自動運転の車の保有方法については、各世代で「現金一括購入」がトップ、シニアと40~60代は「サブスク」が2位となりました。最後に、完全自動運転の車を1日利用するにあたって支払ってもいい利用料を聞くと、「1万円未満」の割合がシニアは約6割、40~60代は4割強、20~30代は3割強となり、20~30代においては3万円以上の回答も見られました。若年の方が完全自動運転車のスポット利用に対し、価値を感じているようです。

世界最大級テック展示会「CES 2024」では未来のテクノロジー(自動運転)に関しての話題が集まりましたが、いわゆるレベル5といわれる完全自動運転車の発売時期や普及度合いは明確になっていません。今回の調査では、「完全自動運転」が実現する少し先の未来をイメージしてもらいながら回答いただきましたが、現時点での実現への期待値はばらついていました。さらなるクルマの技術開発が進み、完全自動運転も含め移動の付加価値があがり、普及することで、未来のカーライフがより便利で素敵なものになることに期待が高まります。

<本調査の利用条件>
1. 情報の出典元として「株式会社KINTO」の名前を明記してください。
2. ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
URL:https://kinto-jp.com/

240208_リサーチリリース_株式会社KINTO_完全自動運転調査_一般用.pdf

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■コラム
ここからは現在のカーライフについて、各世代に聞いた調査結果をご紹介します。

Q9. 現在の車の保有形式は「現金一括購入」が各世代ともに最多、シニア(79.8%)、40~60代(65.3%)、20~30代(43.1%)

各世代の自家用車を保有している方に、どのような形式で保有しているかを質問したところ、シニアは「現金一括購入」が79.8%、「残価設定ローン」が8.1%、40~60代は「現金一括購入」が65.3%、「残価設定ローン」が11.2%、20~30代は「現金一括購入」が43.1%、「残価設定ローン」が17.6%という回答となりました。

Q9. 現在の車の保有形式は「現金一括購入」が各世代ともに最多、シニア(79.8%)、40~60代(65.3%)、20~30代(43.1%)

Q10. 今後、自家用車を保有する際に検討したいのは各世代とも「現金一括購入」がトップ、「カーリース」「サブスク」は40~60代と20~30代の1割程が回答

今後、自家用車を保有したい(保有し続けたい)と回答した方に、どのような保有形式を検討したいか質問したところ、「現金一括購入」が各世代ともトップ(シニアが71.8%、40~60代が62.3%、20~30代が51.8%)となりましたが、世代ごとに10ポイント程ずつ下がる結果となりました。一方で「残価設定ローン」「マイカーローン」は世代が下がるにつれ検討度が上がり、20~30代で約3割という結果に。

「カーリース」「サブスクリプションサービス」は40~60代、20~30代それぞれで1割ほどの検討度であり、Q9現在の保有形式と比較すると高い伸び率となりました。

Q10. 今後、自家用車を保有する際に検討したいのは各世代とも「現金一括購入」がトップ、「カーリース」「サブスク」は40~60代と20~30代の1割程が回答

Q11. 自動車のWeb購入の仕組みについて、20~30代の44.4%が検討希望、他世代より多い結果に

自動車をWeb(オンライン)で購入/契約できる仕組みがあったら、利用を検討したいかと質問したところ、シニアは「非常に検討したい」が2.7%、「やや検討したい」が24.4%、40~60代は「非常に検討したい」が4.6%、「やや検討したい」が24.0%、20~30代は「非常に検討したい」が17.3%、「やや検討したい」が27.1%という回答となりました。

Q11. 自動車のWeb購入の仕組みについて、20~30代の44.4%が検討希望、他世代より多い結果に

Q12. 「クルマのサブスク」認知度、20~30代の4割強が「知っている」、他世代より10ポイント近く高い結果に

車を保有する方法として、「クルマのサブスク」サービスを知っているかと質問したところ、シニアは「知っている」が31.7%、「聞いたことがある程度」が50.2%、40~60代は「知っている」が32.6%、「聞いたことがある程度」が43.9%、20~30代は「知っている」が41.6%、「聞いたことがある程度」が39.8%という回答となりました。

Q12. 「クルマのサブスク」認知度、20~30代の4割強が「知っている」、他世代より10ポイント近く高い結果に